Road to VALREIN~ヴァルライン誕生への道~(前編)
みなさん、こんにちは。ポストホビー事業部 営業推進課のOです。いわゆる「商品開発」を担当しています。
ポストホビー事業部をはじめ、ホビージャパンはいくつかのプライベートブランドを擁しておりますが、2018年よりその流れとはまた別に、ツールなどのオリジナルアイテムや各メーカー様と協同でポストホビーの商品として開発を行なうチームとして発足したのが「ホビージャパンモデラーズ」、通称「HJモデラーズ」です。
一言に「開発」といってもさまざまなものがあります。ホビージャパン社内ですと、主に完成品フィギュアを手掛けている商品企画課が活動中ですが、当部署ではそれとはまた別に「店舗側の視点からお客様にニーズのある商品の開発」がテーマに掲げられています。そもそもポストホビーは総合ホビーショップですので、大らかに構えたものとなっております。発足以後、デカールやガイアノーツ様と協同でオリジナルカラーセットの販売を中心に開発を行ない、2020年からは「HJモデラーズヤスリプレート」といったツール関係の開発・発売も開始し、おかげさまで少しずつ評価をいただいている、という状況です。
さて、デカールや塗料、はては製作ツール、と来たところで「芯」がないのは皆さんもなんとなくお察しの通り。いわゆるコラボキットとデカールなどの連動を経てきましたが、発足当初より現在に至るまで進行していた「第1の企画」があります。それが「HJモデラーズロボ開発計画」です。2020年春に姿を現すのちのヴァルラインは、この時その萌芽を発しました。
とはいえ、いきなりオリジナルロボが開発できるわけがありません。まずデザイン的なイメージの検討、なによりバックボーンや展開面でのアイデアの充実が必要となります。HJモデラーズデカールやHJモデラーズカラーは、もちろんそれぞれ魅力的な商品として開発することを目指しましたが、将来的にこのHJモデラーズオリジナルロボに統合運用する、もう一つの目的としてありました。
開発担当もよくロボットアニメ作品を嗜んできたほうですから、やはり奇をてらうよりも大道を、と意識して開発を進めてきた流れがあります。とはいえ、やりたいだけという意気込みだけではできないは当然。構想を進めつつ、ロボットの立体物に必要となるコーションやナンバーなどをデザイン・開発しつつ、機を待つこととしました。
立体構造を把握しつつ立体としての見栄えを考えられる新進のデザイナーはいないものか…。
極めてないものねだりに近い希望でしたが、ふと以前イベントで購入したレジンキットを思い出しました。もしかしたら…。まだ会ったことのないその人物へ、望みを賭けることになるのです。 (中編へ続く)