戦後の運輸省鉄道総局では東海道線客車列車のラッシュ対策として高効率化を図り、世界でも前例の無い長距離列車の電車化に着手しました。
従来は都市内や近郊輸送の手段であった電車に客車列車の車体と接客設備、新式のブレーキ装置などを組合せ、車体塗装は警戒色としてオレンジと緑色をまとい、1949年に「湘南電車」として登場したのが80系です。
80系は速達性能と居住性から非常に好評を博し最大16両編成で活躍しました。
80系電車の成功により、後の151系や新幹線の登場に繋がり、日本の鉄道技術の発展に大きな功績を残しました。
製品は1970年代の山陽ローカル運用で余生を過ごす80系をイメージしたもので、1950年代に施工された更新工事由来のベンチレーター形状変化のほか、アルミサッシ化や内装の刷新などの形態変化を伴うアコモ改造が施工された車両を含んだ、バラエティに富んだ構成です。
●山陽ローカル運用をイメージして所属表記は岡オカを印刷、同所配置の車両から構成されるセット
●両先頭車は運行番号表示窓枠の形状(クハ86031:木枠/クハ86050:Hゴム)を作り分け
●両先頭車とも前面窓下の通風孔が残った姿
●クハ86031は客室窓がアルミサッシ化されたアコモ改造車、原型ベンチレーター装備
●クハ86050はアコモ改造未施工、ベンチレーターが小型の物に交換、クハ86031と逆配置の姿
●モハ80098以外は車体更新工事施工、ドアコック蓋が側面下部にある姿
●モハ80098は車体更新工事未施工、アコモ改造に伴い戸袋窓Hゴム化、客用扉交換後の姿
●1952年度製造のモハ80098のみ箱型ベンチレーターが一列に並んだ姿、DT17台車装着
●モハ80088はベンチレーターが小型の物に交換された姿
スケール:Nゲージ
形態:鉄道模型
メーカー型番:A3986
▼商品登録日:2023年11月24日