ヴェーザーフルーク P.1003は、1938年にドイツのヴェーザー・フルークツォイクバウによって設計された複座式垂直離着陸機です。
軍用のティルトローター機に興味を示したドイツ航空省の支持を受け、アドルフ・ロールバッハ工学博士を主任設計者として本機は開発されました。
この機体の最も特徴的な部分は、両主翼半ばから翼を90度回転させプロペラを真上にして、ヘリコプターと同様の方法で垂直離陸し、離陸後は徐々に回転させた主翼を水平状態に戻して前方への推進力を確保しました。
直径4メートルの巨大なプロペラのクリアランスを確保する為に主翼は高翼式で、コックピット背部に搭載された1基のダイムラー・ベンツ DB600系エンジンによって稼働し、吸気は機首下部のエアインテイクから行われました。
降着装置は胴体格納式、コックピットはタンデム配置にされた前後座席に2名の搭乗が可能でした。
P.1003は斬新なコンセプトで設計された機体でしたが、1基のエンジンで両翼端のプロペラを稼働させる複雑な動力伝達機構の開発に目処が立たず、試作機を制作することなく計画で終わりました。
[性能諸元]
全長:8.3メートル
全高:3.1メートル
胴体幅:1.15メートル
降脚装置幅:2メートル
プロペラ径:4メートル
最高速度:時速650km
飛行重量:2000kg
スケール:1/48
形態:スケールモデル
メーカー型番:AMH48A002
▼商品登録日:2024年10月10日