M3中戦車は第二次世界大戦中にアメリカで開発・製造された戦車です。
1940年5月にドイツ軍の西方電撃戦が開始されると、保有するM2A1中戦車が装備している37mm戦車砲では威力不足であると判断したアメリカ陸軍は、急遽75mm戦車砲を装備する新型中戦車の開発を開始しました。
当時のアメリカは75mm砲を旋回式砲塔に装備した戦車を開発した経験が無かった為、車体前面右側に75mm砲を装備する中戦車を開発することが1940年6月に決定されました。
その結果M3中戦車は車体右側スポンソンにM2 75mm砲を備え、戦闘室上面には副砲の37mm砲を搭載した小型の全周旋回砲塔と、さらにその上には7.62mm機関銃を装備した車長用キューポラを装着するという変則的な形の戦車として完成しました。
最初に量産されたM3は1941年6月から本格的に量産開始され、翌年8月までに3,923輌が生産されました。
M3は急造品ゆえの問題点も多かったものの、同時期の枢軸軍戦車に比べると火力と装甲、信頼性では勝っており、またM3が供与されたイギリス軍においても、供与が開始された時点では自軍が所有するどの戦車よりも総合的な能力では勝っていました。
キット概要:
・パーツ数:640以上
・完成時全長:約163.4mm、全幅:約77mm
・エッチングパーツ付属
・履帯は連結式
スケール:1/35
形態:スケールモデル
メーカー型番:ILK63521
▼商品登録日:2024年05月07日